義務付けられている負荷運転点検
消防法では、自家用発電機とも呼ばれる非常用発電機の負荷運転点検を義務付けています。
消防法で決められている負荷運転とは、消火するときに必要となる消火栓ポンプやスプリンクラーを動かす為の換気や運転の状況をチェックする点検のことで、負荷試験とも言われるものです。
消防設備を稼働させるためには、少なくとも30パーセントの出力で発電する必要があります。
非常用発電機の設備の、およそ数十秒から数分間ぐらい連続して出せる定格出力が加圧送水装置の出力よりも上回ると、消火栓やスプリンクラーが動き出し、消火活動をすることが可能です。
月次点検などで実施している空ふかしとも呼ばれる負荷をかけない運転点検だけを実施していると、カーボンがディーゼルエンジンの中に堆積されてしまいます。
したがって1年間あたりに1度は30パーセント以上の負荷をかける負荷運転点検を実施し、堆積しているカーボンを燃焼させて排出させておかないと、いざという場合に正常に発電機が動かなくなり消火活動が不可能になってしまう可能性がある訳です。
手順としては黒煙が出る状態を確認しながら、負荷を少しずつ5パーセントから20パーセントまでかけていき、最終的に負荷を30パーセントにまで上げるのですが、その時に出力を10パーセントずつ高める度に電流と電圧の測定を実施して、30分間に亘って運転状態を観察します。
この会社は消防法に基づいた非常用発電機の負荷運転点検を着実に行い、細かい点検レポートを提出してくれるので非常におすすめです。